2011-02-17

Day Hike テーブルランド 2011/2/6

明神平ばかりもあれなんで、近場での雪中泊適地を探してwebを徘徊中に目についた地名「テーブルランド」
山の地名としては何とも間の抜けた響きで気になっていた。調べてみると、鈴鹿山脈の最高峰御池岳の山頂周辺に広がるカルスト台地の事を称してテーブルランドと呼んでいるようだ。地図を見れば等高線の広いエリアが御池岳を中心としてかなりの範囲に及んでいる。なるほどテーブルだ。テーブルの端まで登るのは楽では無さそうだが、行ってみる価値はありそうだ。鈴鹿の無雪期は蛭が多いと言うのでノーマークであったが、冬の遊び場としてはなかなか楽しめそうだ。勿論テント担いで行きたかったが、暫く連休は取れないので、とりあえずデイハイクで下見に行って来た。久々の単独行。

大君ヶ畑→御池谷→鞍掛尾根→鈴北岳

このルートをピストンで歩いた。
国道の冬期通行止めゲートまで車で入れるものと思っていたが、遥か手前の大君ヶ畑を過ぎた辺りで除雪された道は終わっていた。これで一時間の車道歩きが追加された。今年はこのパターン多いな・・・

6:50 除雪最終地点に車を止めて出発



雪は多いが、ここ二日程降ってないみたいで重い雪だ。僕が歩き出す数分前に地元の方二人が先行して出発したので、そのトレースを追う。僕の予定コースと同じらしいので心強い。このお二人とは抜きつ抜かれつでテーブルランドに向かう事となった。雪が中途半端に締まっているのでスノーシューを履くかどうか迷ったが、とりあえずつぼ足で追う。後で思えば早くスノーシューを履いておけば良かったように思う。

7:40 国道ゲート やっと登山口だ。少し谷を入って行くと雪が深くなったのでスノーシュー装着。御池谷の出合いから中央の尾根筋にトレースが着いているのでそれを追う。山と高原地図に記載された道より随分と手前で急登に取り付く。かなり鈴北岳寄りに出れるはずだ。ヒールリフターを起こして鞍掛尾根目指して急登を直線で登る。LightningAscentの登坂能力は本当にすばらしい。この急登で、つぼ足二人組を一気に引き離して先行した。





9:32 鞍掛尾根に乗った。地獄の急登の後は天国が待っていた。広く開けた尾根筋に癒される。




9:54 鈴北岳 テーブルに乗った。
ここがテーブルランドの北端になる。山の上とは思えない穏やかな景色。集落でも有りそうな雰囲気だ。御池岳を超えた南側にも広大な雪原が広がっているらしいので、そちらに向かう事にする。






コンパスで方角を確認しながらノートレースの雪原を自由に歩き回った。


パン粉のような雪質で歩き易い。


10:43 御池岳
テーブルランドの中の地味な小ピークが御池岳。鈴鹿最高峰ということだが展望も利かないし見所は無い。


この辺りから急にガスが濃くなって来た。南下すると更に酷いガスの中なので奥の平方面に向かうのを諦めた。鈴北岳方面に引き返してカップヌードルで昼食とした。


今回サコッシュを初めて使ってみた。LOCUS GEARのサコッシュのキューベン版。これは嫁さん用にオーダーした物なので、肩ひもが80cmと少し僕には短すぎたが。使い勝手の良さは充分に体感出来た。地図、行動食、カメラがストレス無く出し入れ出来るのが良い。麦チョコは冬場の行動食のお気に入り。



12:15 鈴北岳より来た道を下山する。ここの下りは皆さんシリセードしているみたいだ。確かにこの斜面ならその方が早いし危険も無いようだ。
周りから誰も見ていないのを確認して、一人静かにシリセードした。

下りは全てスノーシューでこなしたが、車道に出た頃には随分気温が上がってすっかりベチャ雪になっていてスノーシューが重い。

14:07 駐車地点に戻った。

テーブルランド。なかなか良い場所だ次はテント担いで来よう。しかしあの急登はなんとかならんかな。別ルートでのアプローチを考えたい。





2011-02-11

北八ヶ岳 双子池 SnowShoe Hike 2011/1/9-10

天気予報では各地のお山は大荒れとの予報であったが、良い方に外れる事を期待してピラタスに集合した。メンバーは僕と嫁さん、beyondさん、ムーちゃん、creepさん、LocusGearのjotaroさんの六人。久々の大所帯だ。

11:30  とりあえず山頂駅に上がってはみたが、濃いガスにかなりの強風。当初、北横岳経由のコースも考えていたが、思ったより雪が少ない事も有り、林道経由で双子池方面に向かう事にした。



11:41 縞枯山荘  
行動時間十分にしていきなりの大休止・・・林道コースをとった事で今日の行動時間は長くても三時間たらずなので、じっくり楽しんで行きましょうって事でね。甘酒とぜんざいを注文してストーブを囲んで 談笑。小屋の親父さんはフレンドリーで感じの良い方でした。


 グラナイトの回し者では有りません。六人中四人がグラナイトギア・・・
やはりスノーシューやスコップ等の冬装備を装着出来てそこそこ軽いザックとなると選択肢は意外と少ない。スノーシューハイクに特化したすっきり軽いザック無いもんかなぁ。


小屋から出て歩き出す。アイゼンは持っては来ているが、今回のコースでは必要無さそうだ。全行程スノーシューでの行動となった。林道までの下りはしっかりとトレースが着いている。その先の林道は スノーモービルの轍が双子池方面に向かって伸びていた。緩やかな下りの道なので殆ど汗もかかない。

13:50 氷結した双子池に着いた。小屋は冬期休業中。 


まだ早いので双子山でも歩いて来ようかと思ったが、未だ天気の回復の兆しは無いので、ここでおとなしくテントを張る事にした。テントは毎度のBD Firstlightカーボンポール仕様。
時間を持て余すかとも思ったが、皆のお宅拝見などして、遊んでるうちにあっという間に日が暮れてしまった。
日暮れとともにかなり雪が降り始めたので各自テントに戻り夕食となった。慌ててパッキングしたため食料計画はかなり手抜きで、メニューはカップラーメン。皆さんテント内で湯を沸かしてるようであるが、二人分の寝具や装備が散乱した我が家では、とてもじゃないがテント内での湯沸かしは不可。雪振る中、一人で雪溶かしからの湯沸かしに励んだ。前室欲しいなぁ・・・。火種はプリムスのスパイダーストーブ(旧製品)ガス缶はプリムスのU缶を使用。気温−17℃でも調子良く燃えていた。しかしU缶は250サイズしかラインナップされてないので、一泊程度のハイキングには大き過ぎる。プロパン含有率の高い小型缶は、たしかスノーピークが出してたな。次回試してみよう。

食後は、500mlのプラティパスに詰め込んだ日本酒を手みやげに、一番居住空間の広かったjotaroさんの試作シェルターに集っての宴。透湿、結露、保温、GORE、eVent、タイベック・・・・話しは尽きない。僕はかなり酒は弱い方なのだが、極寒のテン場での酒は自分の許容量を超えていると思われる量を飲んでも全然酔わない。不思議だ。今酔っぱらうと死んじゃうよと、無意識に体の防衛本能が働いているのかな?

宴もお開きとなり。皆各自のテントに散って行った。皆さんVBLや自作シュラフカバー等々の検証ネタが色々と有るようだが、我が家は特に目新しいアイテムも無く、強いて言えば手持ちのシュラフで一番保温力の高いシュラフの−20℃環境での性能チェックである。僕がWestern Mountaineering ApacheGWS 2oz増量版で、嫁さんがPHDのHisper600。衣類はベースレイヤーにPatagoniaR.5の上下にWestern MountaineeringのFlightJKTとFlashPants、足下がSumartWoolの厚手ソックスにエレファントット。寝床はNeoAirにRidgerestの重ね技。シュラフは予め前面に寄せ気味にして床に着いた。寒ければ湯たんぽでも作るかなと思っていたが、朝まで寒い思いをする事も無く、ぐっすり眠れた。と言うか寝すぎた・・・

目覚めれば朝の八時。気持ちよく寝すぎて夜中の気温チェックを忘れてしまったが、周りの話しだと−20℃まで下がったようだ。嫁さんも全く寒く無かったと言う事で、寝具テストは合格点である。特にHisperのサイドバッフルは良い仕事をしている様に見える。コールドスポットが出来にくい構造なので寝返りする人には良さそうだ。

お天気は、天気予報を裏切っての快晴!帰りも林道ルートでのんびり帰ろうと言う事になっているので。急ぐ事も無く、朝のテン場でのんびり過ごす。





10:40 重い腰を上げてピラタスに向けて帰路についた。コースは昨日のピストンでも、昨晩降り積もった雪でトレースが消され、サラサラ雪のスノーシューイングを楽しめた。




12:12 縞枯山荘


縞枯山方面に足を伸ばす案も有ったが、そちら方面は急速にガスに巻かれ始めていたので諦めてそのままピラタスに向かって下山。
行動時間短めのハイキングでも、個性豊かメンバーのおかげで充分に楽しめた。



追記
これって100%取れるかも・・・TUFF BAG